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労使交渉決裂、そして、、、
労使協定(CBA)の更新についての話し合いは停滞気味でしたが、結局選手会の出した最終提案は3/2に行われたオーナー会議で否決されました。

争点は総収入に対し選手側にどれだけの取り分を与えるか、というもので、60%をサラリーにまわせという選手会側の主張と、56.2%をまわすというオーナー側の主張がぶつかりあっているようです。この違いを金額にすると、約10Mドルとなるとのことです。

最悪の事態を回避すべく、コミッショナーのPaul Tagliabueと選手会のGene Upshawの間であと3日話し合いが続けられることになりました。この話し合いを続行するため、FA開始が3/5まで延長されました。
ここでなんとか労使合意が取れるといいのですが、最悪の事態になった場合「サラリーキャップのない2007年」が来ることになります。ただ、選手にとってバラ色の未来というわけでもなく、
・サラリーミニマムが存在しない
・FAになれるのは6年目から
・サラリーは前年の30%までしか上がらない
と、色々と制約がつくことになるようです。

実はこの最後の「サラリーは前年の30%までしか上がらない」というのがIndyにとってまずい、という話がIndyStarに書かれていました。現時点での労使協定に従うと2006年のキャップは94.5Mで、Indyはこれを10Mほど超過しています。
しかしそこは「いつもの手」があり、Peyton Manningのロスターボーナス9MとMarvin Harrisonのロスターボーナス10Mをサインボーナスに付け替え、契約期間に平均化することで10M以上のキャップ節約ができるはず、でした(将来のツケはとりあえず無視)。
しかしこれをすると2006年のManningとHarrisonのサラリーが下がる結果、30%ルールに抵触してしまうらしいです。もしそうだとするとこの二人のキャップヒットは下げられず、プレイヤーをカットせざるを得なくなります(理解が正しいとすると、今年度の単純なペイカットも30%ルールに抵触するため不可能です)。Indyのサラリーの払い方は比較的ボーナス多め、ベースサラリー少な目となっているのでカットの効果は低く(ゴーストサラリーが多くなる)、相当数をカットしないと10Mの超過は解消できないと思われます。多額のロスターボーナスが設定されているCorey Simon, 契約の残りが少なくデッドマネーが少なそうなTarik Glennといったところがカット候補になってしまいそうですが、下手するとそれでも全然足りません。

ESPNのJohn Claytonが何かオプションボーナスを使ってごまかす方法があるとラジオで語っていたようなのですが(爆)、それが使えないとIndyは非常に苦しくなります。前例がないことなので、今頃Polianから事務局に色々な問い合わせをしていることでしょう。

しかしキャップ破綻が迫っているなあ、と憂鬱になります、、、
by captain_harbaugh | 2006-03-03 23:28 | Colts News
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