試合感想番外編 - 2006年関西学生リーグ第7節 立命館大 vs. 関西学院大
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いつものIND感想じゃないのでご注意を。

神戸ユニバーに、関西学生の頂上決戦、関学対立命の試合を観に行ってきました。試合結果ネタバレあります。



力はむしろ立命が上だったように見えましたが、パントの差が命運を分けました。

雨中戦ということで守りあいのような展開になったことも立命には逆風だったかもしれません。もっとも関学にも雨が原因と思しきミスが多発してましたし、決して単純に関学に追い風だったわけではないです。

前半:
関学一本目。関学はパスプレイから入って3アンドアウト。パス中心で1stパスこそ通したものの、2ndダウンのサックが効きました。コンディションがコンディションだけに、ランから入ってくると思ったのですが。

立命一本目。RB #26松森のラン、WR #11前田へのパスをおりまぜてバランスアタックで前進。こちらはQB #9木下のパス精度がいいです。関学は後ろ厚めで守っており、木下にプレッシャーはかからない上、松森のランも止められません。立命がショートヤードを取るためにIフォーメーションを選択したときの押し合いにも負け気味です。しかし、ビッグプレイだけは防いで辛抱します。そして辛抱の甲斐あり、順調に進まれたものの立命にファンブルが出て止めることに成功します。RB #21岡本が完全にボールを手から滑らせてしまいました。

関学二本目。ランプレイを2列目までで止められてやや苦戦気味に見えましたが、RB #32岡本?のビッグゲインが出て一気に敵陣へ。しかしここでQB 三原、雨でボールが滑ったかスナップを受け損ないファンブル、ターンオーバー。再び立命ボールとなります。雨の影響か、ややQB #9三原のパス精度が悪いように見えます。

立命二本目。再び#11 前田と#26 松森を使って前進。松森は関学LB陣にスピード勝ちしています。相変わらず雨に負けず木下のパスも精度が高い。関学は後ろを厚めにして、耐えます。セカンダリーがスピード不足で松森・前田を一回取り逃がしたらまずいと思っているのでしょうか。実際、松森はプレイコールで負けてもスピードでディフェンスを振り切ってゲインをもたらしています。結局このドライブは立命が押し切り、最後はエンドゾーンの#84 中林に通してTD。7-0と立命リード。正直この時点では、立命圧勝を予想しました。

関学三本目。やはりランが二列目までで止まることが多く、苦戦を強いられます。結構破壊力のあるRB #21 稲毛のドローも止められています。3rdダウンロングになったところで、RB #35 古谷へのショベルパスも立命LBが残っており、止まったように見えました。しかし、駆け戻ったOL #75福田がナイスブロック、これを取って1stダウン更新。これが大きく、前進を始めます。しかしQB #9三原がゴールライン前でファンブル!と思ったら、OL#50 生田がこれを押さえてTD。やや関学にツキがありました。これで7-7の同点。

立命三本目。反則もあり、今度こそ止まったと思ったら、QB #9木下がファンブルしたボールを拾ってロングゲイン。今度は立命にツキがありますw。しかしここは関学が仕掛け、やっと木下にプレッシャーをかけ、断ち切ります。そしてパントですが、20+yしか飛びません。風下だった影響もあるかも。ハーフウェー近くまで進みながら、関学によいフィールドポジションを与えてしまいます。

関学四本目はやはりさほど進まず。ランに対する集散が速く、ドローでリズムを出させません。3rdダウンロングが残り、WR #91萬代への2,3yのパスを投げさせられてパント。立命ディフェンスのプランどおりでしょう。しかしこちらはパントがきっちりとんで、立命を自陣奥深くに押し込めます。パントの蹴りあいで20y以上の差が出ました。

立命四本目。
自陣10yくらいに押し込まれたところから、やはり#11 前田へのパスで状況打開。そして松森のランがスピードを活かして出ています。ここまで立命の攻めを止めるのに関学はかなり苦労している印象。しかし、どうもプレイのミスコミュニケーションがあったようで2ndダウンでミス、3rdダウンで木下にプレッシャーをかけ、パントに追い込みます。そして、またも敵陣まで攻めながら20+yしかパントが飛びません。

関学五本目。
RB #35古谷のナイスランがあり、ハーフウェー近くまで進めるもパントになります。こちらは35yほど蹴りこみ、立命陣20yまで飛ばします。

立命五本目。
残り一分での攻めとなりました。1stダウン、QB #9木下が捕まります。関学ディフェンスも木下がロールアウトして来た場合はきっちり抑えている感じです。そして、ここで関学鳥内監督がGutsy Timeout。パントを蹴らせての返しのドライブでFG狙いでしょう。このときは「残りタイムアウト二つでまだ2ndダウンなのに思い切るなあ、むしろ裏目るのでは?」と思いました。しかしこれは立命パンターが続けてパントを飛ばせていないことを見て、十分FGチャンスがあると見てのものだったのでしょう。そして狙い通り3アンドアウト。反則もあり、立命は自陣10yからのパント。先ほどまでの20+yの飛距離しか出なければ、FGのチャンスは十分ありという状況になりました。そして、ここで立命に痛恨のミス。スナップが高く浮き、パンターの頭上を越してセーフティ。9-7関学リードとなります。まさにパンターの差が産んだ2点と感じました。

これで関学2点リードで後半へ。しかし内容的には立命が勝っていて、面白い展開だなあ、と思いながらハーフタイムに入りました。

後半:
3Qに入り、2Qの時は小降りになっていた雨が再び激しさを増しました。フィールド上はかなりの強風にも見えました。

立命六本目。
基本的には進んでいます。木下はプレッシャーがかからなければ、まずまず正確なパスを投げています。最後は40yでFGトライ。しかし風下だったことが響きました。キッカーの放ったボールは風で押し戻される感じで、外れ。これくらいの距離なら結構決めるキッカーだけに、風が効いた、と感じました。関学リードのまま。

関学六本目。
RB #35古谷の見事なオープンランでロングゲインが出ます。どうも立命セカンダリーのタックルやパスートが甘い気が。そしてこちらは追い風で47yFGトライですが、Wide Right。今度は関学にFGミスが出ました。流れが行きつ戻りつ、観戦者としては楽しい展開です(笑)。

立命七本目。
反則と、関学が3rdダウンロングからプレッシャーをかけることに成功して3アンドアウト。前半終了間際といい、松森のランがない状態だと結構プレッシャーがかかる気がします。立命は3rdダウンロングを残さないことが鍵か。そして、パントはまたも20+y。このパントが飛ばないのは本当に苦しい。パントを蹴る展開のとき、常に風下というのもつらいところか。関学は自陣41yという美味しい位置を得ます。

関学七本目。
QB三原がロールアウトからスローバックのパスを投げ、進みます。立命ディフェンスのリアクトの速さの裏を取ってる感じでしょうか。なんとか立命30yで3rdダウンロングを強いるも、痛恨のパスインターフェア。インターフェアしなかったら通った可能性も高いですが、本当に大きい反則でした。そして、三原がWR #81榊原にスローバックパスで、一気にゴール前1yに。最後はダイブを決めて大きな大きなTD,16-7と2ポゼッション差になりました。

立命八本目。
かなり危険性のあるプレイも織り交ぜるようになった感じです。しかし松森はスピードがあり、当たりにも強くなってます。本当に危険なランナーです。しかし敵陣38yまで攻めながら無念のパント。関学のカバーも見事ですが、敵陣38yの2ndダウン8からは、3回で8yとる意識で、松森のランをもう一個入れたかった。あまりに痛いパントになります。しかも、パントがタッチバックとなり結局18yしか回復しませんでした。

関学八本目。
ここは時間をつぶしたい関学、当然ランが中心になります。しかし1stプレイ、ロスタックルで仕留めながらレイトヒット。これも非常に痛い反則。やや立命ディフェンスに焦りがあるか。なんとしても刈り取らなければならないドライブですが、関学も見え見えのランでしぶとく2,3y取り、3rdダウンでパスを決めます。結局1stダウンを三つ更新、そして貴重な時間を5分近く消費。残りは3分半、2ポゼッションの点差をひっくり返すには苦しい時間で、関学のしてやったりのドライブ。そしてパント、、、と思いきや、フェイクパント(爆)。通ったようには見えたけど、パス失敗の判定。しかし、成功失敗に関係なくそこでフェイクパントはないと思います、、、

立命八本目。
パスしかないシチュエーションで木下がギリギリのパスを決め、パス失敗もありつつも時間消費を少なく抑えながら進みます。最後はプレッシャーがかかりながらも、WR #1見事なドライブでTD。なんとか1分50秒残します。しかし立命にタイムアウトは一つだけ。ギリギリの時間、ということで当然オンサイドキックを選択も、関学リカバー。

関学九本目。
3アンドアウトだと、少し立命に時間が残りそう。ぎりぎりまでクロック消費、時間のかかるQBドローの外のランと、関学もあらゆる手で時間をつぶします。結局残り3秒で4thダウン。走り回れば3秒使えそうなだけに、三原に走らせると思いきやパントフォーメーション。しかしそこからパンターが持って走って3秒使い切りました。

結果:
立命館 14 - 16 関西学院

重要なペナルティの差とスペシャルチームの差、そしてところどころタックルミスでビッグゲインを与えた立命に対し、ビッグプレイだけはほとんど許さなかった関学の差が勝敗を分けました。

関学は甲子園ボウル出場。関東は多分法政でしょうけど、とにかくRB #35古谷、RB #21の稲毛のランを出すことでしょう。ただ法政に昨年のDLが残っていたら苦労しそうな気がします。
そしてこの試合で怪我で途中退場したWR #91萬代には是非復帰して欲しいところ。萬代がいると、三原が萬代をロックオンしてしまう傾向もありますが、、、
立命も松森、前田、木下といったスキルポジションの軸は2,3年生なので、来季に雪辱をかけてくるでしょう。

という感じで、かなり楽しんできました。雨に降られながらも観に行った甲斐がありましたw。
NFLファンの方も、一度国内のアメフトを見ると面白いかもしれませんよー。
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by captain_harbaugh | 2006-11-27 01:23 | Other
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