感想 - 2006 SuperBowl Chicago vs. Indianapolis
試合展開的には



いきなりDevin HesterのリターンTDという強烈なストレートを食らい、返しのドライブでManningがINT食らうという大振りパンチにカウンターをもらうような展開でオイオイと思いましたが、まったく慌てませんでしたね。NE戦の大逆転の記憶が新しいことが大きかったかもしれません。

改めて見返してみて思ったのですが、悪天候も影響したのか、INDとCHIの使ったプランはほとんど同じものでした。どちらも、とにかくカバー2に対してショートゾーンの手前に投げるチェックダウンパス+ランでボールをコントロールする、というもの。プランは似たようなものでしたが、
・エグゼキューションの確実性
・ディフェンスの変化への対応力
・OLの連携力
が差を分けたのかと思います。

オフェンス。
プレイオフを通してですが、本当にC Jeff Satudayがよかったです。ランがよく出たプレイでは、ほぼSaturdayがBryan Urlacherを拾ってました。Rhodesの最大のロングゲインでは、Ian ScottをワンパンチでKOし、Urlacherを完全に抑えてました。基本としてはまずDT Ian ScottをRG Jake Scottとダブルチームで押し込み、いいタイミングでするっとUrlacherを拾いに出てました。もしUrlacherがJake Scott側にいれば、Jake ScottがそのタイミングでIan Scottから離れてUrlacherを拾いにいく。この拾いにいくタイミングがよく、まず真ん中をしっかり押し込んでるので2,3yが安定して出ますし、きちんとUrlacherを拾えば7,8y出てました。OLコーチHoward Muddの鍛えた連携力ですね。途中でRT Ryan Diemに代わってCharlie Johnsonが入ってきてもまったく問題はありませんでした。プレシーズン頃はバストっぽかったのに、鍛えてくれましたねえ。
パスについては、相手がカバー2/タンパ2と見たら躊躇無くその手前へのチェックダウンパスを投げてました。そして、それをほとんど落とすことなく、着実な前進に結び付けてました。最初にLBとSの間を狙ってあっさりUrlacherにカットされ、ディープを狙ってINTされたので踏ん切りがついたのかもしれません。Dungyの師匠Marty Schottenheimerの昔を彷彿させるコンサバっぷりでしたね。
Joseph Addaiの貢献は本当に大きく、たまにブリッツが入ったらきちんと拾い、入らなければカバー2相手にフラットに出てチェックダウンパスで5-6yのゲイン。ディフェンスの変化に対応するという意味で、この万能性は本当に効きました。RBコーチのGene HueyもMarshall Faulk、Edgerrin Jamesに続いて本当よく育ててくれたなあ、と思います。そして、Peyton Manningは相手がマンカバーに変化したらそれを読み、きちんとミドルに通してました。ブリッツに耐えられなさそうだとAddaiでかわしてましたが。
ここで数少ない変化に対応したことで、CHIの首脳陣はカバー2の「曲がるけど折れない」というところに頼ったのかと思います。ほぼ試合を通してCHIの普段どおりのディフェンス、でした。そして、それに対してはチェックダウンパスでちくちくちくっと攻めました。3QにUrlacherがサイドラインの方に叫んでたのは、たぶん「3rd-6以内のシチュエーションはTampa2じゃ絶対止まらねえ!」ってことだったんじゃないかと。この対応力、そしてちくちくちくっと攻められるエグゼキューションの確実性がCHIにないものだったのかと。ターンオーバーの危険性を最低限に抑えながら、しっかりドライブを構築してくれました。
これだけちくちくちくっと攻められたのは、Bryan Fletcherのファンブル除いてボールセキュリティがしっかりしてたからと思います。Joseph Addai、Ben Utecht、Dallas Clark、Reggie Wayne、Marvin Harrisonとショートパスのターゲットになった選手たち、そしてもちろんAddaiとRhodes、本当にお疲れ様でした。

ディフェンス。
まずランをよく止めてくれました。一つのビッグゲインを除きよく抑えてくれたことで、CHIのゲームプランはかなり壊れました。Anthony McFarlandが一番効いたと思いますが、Raheem BrockやRobert Mathisも結構ブロックをうまく外して結構ノーゲインのプレイを作ってました。このノーゲインのプレイをたびたび作ったのが、どこかでドライブを切ることに対して効いた二つの要因のうちの一つかと。もう一つの要因はもちろん黒Grossmanですw。
Thomas Jonesのロングゲインではオフェンスから見て左側のプレイにRob Morrisが過剰に反応し、大きなカットバックレーンを空けてしまいました。最初はAntoine Betheaのパスートミスかと思ったのですが、Desmond Clarkにブロック食らってますね。このプレイはMorrisのミスかと思いますが、このプレイ以後はきちんとバックサイドにディフェンダーが残った上でランを止めてました。
IND同様に狙ってきたチェックダウンパスはよく通されました。Grossmanも実はパス成功率ではPeyton Manningより上ですし。ただ、プレイ数が増えるとどこかで大きなミスをする。OLがブロックをミスってノーゲインのプレイが入ってしまう。ということで途中からは刻ませればたぶん大丈夫、という気持ちで見てました。とはいえ、内容に差がある割にはさっぱり点差が開かないので、正直怖かったのは怖かったです。
そんな展開から、Kelvin Haydenが勝負をほぼ決めるINTリターンTDを奪ってくれました。NE戦のときはボロボロに書きましたが(爆)、ごめんなさい、ありがとう。よく足を残してくれました。
ディープは思ったよりも狙ってきませんでした。特に前半は皆無だったかと。Ron Turnerの意図はわかりませんが、悪天候でしたし成功率を上げることでGrossmanを気持ちよくプレイさせようとしたのかもしれません。でも、正直使ったプランはCHIオフェンス向きじゃなかったかと。
ディフェンスのMVPはBob Sandersでしょうか。序盤のCedric bensonへのハードヒットでのファンブルフォース、3rdダウンでチェックダウンパスに何故かアンダーニース担当より速くすっとんできて(笑)1stダウン前に3yゲインくらいで仕留める、勝負を完全に決定付けるINTの奪取、と要所要所で活躍してました。

スペシャルチーム。
もし負けていたらすべての非難はここに集中したでしょう(爆)。
まずDevin HesterのリターンTD。正面から迫ったRob MorrisがカットするHesterに対応するのが一歩遅れ右側を抑える格好になり、おしらく縦をMorrisが抑えると思ったMarlin Jacksonが左側をつぶしにかかった結果、縦への穴が丁度一人分すっぽりあき、そこをスパーンと抜かれました。
二人ブロッカーフリーの選手が向かってるんだから、仕留めてほしいですね。というかせめて腕だけでも絡めて欲しかったです。ノータッチで間抜かれるって、、、この2週間の特訓って、、、
とまああとは開き直ってスクイーズキックの連発。いいフィールドポジション与えてばっかりなので、実質Devin Hesterに200yくらい取られてる計算でしょうか。
先生が外したときは、えええええええ!という思いでしたが、足元が気になったんでしょうか。嫌がらせタイムアウトが効いたわけではないと思うけど、、、ちなみにこの前半終了間際、残り2秒まであっさり時計を回したのは、細かいですがLovie Smithのミスかと思います。

素直にチーム力で上回っての勝利かと思います。
ようやく、ようやく、ロンバルディトロフィに手が届きました。2002年のDungy就任、プレイオフのNYJ戦の0-41の大崩壊から数えて5年。こつこつと積み上げてきたものが実りました。メディアから、そして私のような無責任なファンから(爆)、色々言われてきましたが、修正すべきは修正し、頑固なところは頑固に押し通し(笑)、一貫したチーム作りで少しづつ成長を重ねて勝利をつかんでくれました。

改めて。ファンとして、素晴らしい気持ちを味あわせていただきました。
コーチ・選手・関係者のみんな、ありがとうございました!!!!!!!!!!!

しばらく余韻にひたらせていただきますw。
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by captain_harbaugh | 2007-02-06 02:06 | Game Summary
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