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感想 - 2008 Week5 Indianapolis@Houston
Marlin Jacksonのコメント(意訳)



「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!
『スライディングするのか、交わしにかかるのかと考えていたら、Rosenfelsが一直線に自分の方に突っ込んできた』
何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。」

ということで、状況を読まないSage RosenfelsにDungyへの一日早い誕生日プレゼントをいただきました。残り4分、10点差リードでスクランブルからまさかの無茶ダイブから始まって、完全に余裕を失ったRosenfelsがパスラッシャーにまったく気を配ることなくポンプフェイクを繰り返してるところをRobert Mathisがボールを狙い済まして一撃。とどめにターゲットいないところに投げてINT(Andre Johnsonが転んだからという話もあり)。

丁度5年前のやはりDungyの誕生日にタンパ相手に大逆転をした試合を彷彿させる試合ですが、見事に逆転したと言うよりはやっぱりRosenfelsにプレゼントしてもらった、という印象が強い試合ですね。

オフェンス。
今年は4Qにならないとやる気が出ないんですかね(爆)。
悪いと一言で切り捨てるほどではないんだけど、期待には届きませんでした。そもそも4thダウンにならずにスコアできたのは1回だけで、それは20yのドライブ。3rdダウンコンバージョンは25%に抑えられ、1個ミスっただけでドライブを切られそうな重苦しさが漂っていました。ミスの内容が悪く、ロスやら反則やらで3rdアンド10どころか3rdアンド15くらいを何度も作ってしまったことも大きいのですが、パスも全般的にチマチマかディープかという感じでミドルにしっかり通していく、というパスが少なかったように感じます。Mario Williams筆頭にHOU DLのプレッシャーも結構きつかったためセーフティバルブに逃げざるを得ないことも多かったですが。
そしてPeyton Manningは最初の4thダウンこそReggie Wayneへピタリのディープを通したものの、それ以外に何度かあったディープのチャンスを逃しました。この辺は結局一対一で防がれているので、つきたいポイントだった二列目と三列目の間を空けることができなかったのかな、と感じます。
OLもそれほど改善されたと感じませんでした。Tony Ugohを欠いた影響はあるでしょうけど、ランブロックでもパスプロでも一対一の弱さと連携ミスが目に付きました。HOU DLはもちろん結構強いんで一対一である程度負けるのはわかるんですが、、、Mario Williamsにはランプレイ時も押し込まれてやられることが多かったですね。
ということで確かにランは出てなかったんですが、この試合もランのコールは少なすぎですね。これで4試合連続でランプレイは20回以下しかコールしていません。結果としてパスに絞りやすい上、ディープの脅威がさほどではないのでかなり守りやすいのではないかと感じます。これで4試合、全プレイのうち約7割がパスです。追っかける展開が多いとはいえ、これではなあ、、、
とまあやや愚痴っぽくなりましたがw、Reggie WayneのTDパスレシーブは素晴らしかったですし、4thダウンゴーの判断も評価します。特に特に4Qのゴール前、4thアンド6で行ったのは個人的にポイントが高いです。3点とって2ポゼッション差にするというのもそれなりに妥当な考え方ではありますが、それでは相手は怖くない。あそこで行ったからこそHOUもその次の3rdダウンでランを選ばず、あのキープレイに結びついたのだと思います。

ディフェンス。
やっぱりランディフェンスがよくないとそこかしこで書かれてるけど、個人的にはこの試合については満足だったんですが基準下げすぎでしょうかw?Steve Slatonにスイープでまくられた41yはありましたが、このプレイはDwight FreeneyがKevin Walterに腕掴まれてるように見えるしなあ、、、まあ同時にこのプレイでのAntoine Betheaのミスタックルはかなりまずいとも思いますが。
それ以外にはスクリメージを割っていって加速がつく前に仕留めるプレイも多かったですし、ランだけでコントロールされるような真似は許さなかったし、十分合格点と感じます。
むしろ高さ勝負にこられると相手にならないパスディフェンスに大いに不安を感じました。Andre JohnsonにもOwen Danielsにも高めのボールを集められ、これが片っ端から通されました。競り合いになってたわけでもないので横の動きでも負けてるんですが、そこにさらに高さのミスマッチが加わることでSage Rosenfelsとしてもかなり投げやすかったんじゃないかなあ、と想像します。試合の大部分、Rosenfelsは非常に気持ちよくプレイしていたように見えました。
このリズムを崩すべく、とにかく早くターンオーバーかサックを奪ってほしかったです。ゾーンのよさと言うのはボールを見てプレイできることでINTを奪いやすいこと、ボールキャリア・レシーバーに集中しやすいことでヒットをしやすいことがあると思うんですが、INTをほとんど取れる気がしない上にレシーバーが取ってから妙に余裕があることが多い気がするんですよね。というか今年は慣れないマンツーで守ってることが多いような、、、
まあ最終的にはターンオーバーを予想もしない展開で立て続けに奪ったわけですが、あれはRosenfelsが最初のダイブ失敗以後パニクった影響が大きいでしょう。Robert Mathisのサック&ファンブルフォースのプレイなんかはRosenfelsは前しか見えてませんね。Mathisは
「ボールを持ってろ、ボールを持ってろ、ボールを持ってろ」
と思いながら狙ったとのことですが、実際非常に長時間ボールを不用意に扱ってますね。
まあそれでもなんでもターンオーバーを奪ったのはディフェンスの手柄。ダイブに瞠目して激しいヒットでボールを落とさせたRaheem Brockのプレイも、Gary Brackettのファンブルリカバーからぎりぎりタックルを交わしてTDまで持っていったプレイも、ターンオーバーをしっかりもぎとったMathisのプレイもすべてがゲームの流れを大きくINDに呼び込むプレイでした。

スペシャルチーム。
最近カバーチームが結構いい気がしますw。一方49yと長かったのもわかるんですが、Vinatieri先生の失敗はやはり物足らないですね。キックオフの飛距離なんかを見ると普通に距離は出てるんですが。

とりあえずバイ明けの改善に期待しましたが、現状エリートチームと言うほどの力がないことははっきりしました。しかし、逆転劇を2回やったことでまだまだプレイオフは狙える位置にいます。
ここからしばらくはタフなディフェンスが多い厳しい日程になります。一気に負けがかさまないように、集中力を取り戻し、徐々にでもプレイをよくしていくことを期待します。
by captain_harbaugh | 2008-10-08 01:48 | Game Summary
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