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感想 - 2009 Divisional Playoff Baltimore@Indianapolis
チャット参加の皆様ありがとうございました。おかげ様で楽しく観戦できました。



試合としては、大体ゲームプラン通りに運ぶことができた試合でした。バイ明けも休養明けも関係なしに、皆しっかり力を出してくれました。

オフェンス。
BALディフェンスは前半はカバー重視で来ましたが、差が開いたためか後半はブリッツを増やしました。ある程度の変化こそあったものの、兄者を余裕のある状態にキープし続けたパスプロが最大の勝因でしょう。
OL陣は個別の戦いでしっかり相手を抑えました。一対一からスコッと抜かれるようなことはほとんどなかったです。Terrell Suggs辺りに単純に抜かれると苦しいと踏んでいましたが、Charlie JohnsonとRyan Liljaがきっちりと抑えてくれました。また、ブリッツが入ってもRB陣がきっちりとそれをピックしてくれました。Joseph Addai, Donald Brown, Mike Hartの三人ともこの面ではいい仕事をしたと思います(Brownは一個サック食らったプレイでアサイメントミスったかもしれませんが)。当然時間がかかれば漏れてくることもありましたが、それは兄者の想定の範囲に収まるもので、粘ってパスを決めるなりあきらめて投げ捨てるなりをしっかり判断できる余裕がありました。
兄者は試合開始から好調で、20yを超えるようなディープこそ通してないもののミドルまでのパスは非常に安定していました。落球もあってドライブがストールしたこともありましたが、そこで苛立ちを表に出すようなことはなく、2Qに入るとエンジンをかけて2つのTDを奪いました。そこまで使わなかったReggie Wayneで相手を崩し、4thダウンをぎりぎりで凌いでAustin CollieへのTDパスで締めたドライブは見事でした。さらに圧巻は前半終了間際で、残り11秒タイムアウトなしから2プレイしてReggie WayneへのTDパスを決めました。このとき一瞬届いてないように見えてめっちゃびびったのですがw、別アングルで見たら確実に入っててほっとしましたw。
Ed Reedの2回のINTですが、これはレシーバーが縦に入ってアンダーカバーを振り切ったタイミングで投げるパスが多く、それを読まれた+長めで時間がかかるのでEd Reed級なら反応してINTできる、という話をチャットで教えていただきました(Invertさんありがとうございました)。モメンタムを大きく変えるプレイになるところでしたが、Reedに背後から追いつき見事なボールパンチでボールを奪い返したPierre Garconは素晴らしい仕事をしました。そしてもう一個反則で取り消しになったのも大きく、このドライブで3点取ったところでほぼ勝利が決まりました。
とにかく必要なところで必要なだけ点を取っており、20点と言う数字よりずっと内容があったオフェンスと思います。
あとはランが平均2yで抑えられたのが課題でしょうか。後半はINDが見え見えのランを繰り出しそれをBALがロスタックルするという流れになったので数字が落ちた面もありますが、前半のカバー重視ディフェンスに対しても安定したランアタックはできませんでした。

ディフェンス。
集散速度としっかりしたパスートでBALのランアタックを封じました。DL陣はかなり内に絞り気味にプレイしており、Dwight FreeneyもRobert MathisもほとんどOTの内側を攻めるような形でプレイしていました。で、中央のランに対しては誰かスピードを活かしてブロッカーをかいくぐった選手がまずボールキャリアに絡み、その後は集散で二の矢三の矢を繰り出して倒すというINDの得意パターンで仕留めていました。スピードを活かした形のランディフェンスですね。Ray Riceからファンブルを奪ったプレイで二の矢三の矢四の矢という形でディフェンスが次々やってくるのは典型的な例かと思います。まあ、一の矢で仕留められるともっといいのですがw、それが届かなくても次々とディフェンダーがやってくるのはINDディフェンスの持ち味ですね。
あと、意外とBALもランプレイの中でのミスディレクションが少なく、素直な中央ラン、オープンランが多くて守りやすかった感もあります。
ラン対応が第一でQBへのラッシュの優先度が低かったためにパスラッシュのかかりは悪かったのですが、BALのレシーバー陣の落球が多かったのと、Joe Flaccoの不安定さもあり、パスについては止まった印象です。特に3rdダウンでかなり落球や不安定なパスが見られました。IND D#がタイトカバーしているというよりはBALのミスに助けられた感があり、この辺を通されてたらプランの修正があったかもしれませんが、この試合についてはゲームプランがしっかりはまった印象です。あと、Ray Riceへのスクリーンだけは終始しっかりとケアしていたかと。
個人的にはランストップ、ブリッツ、Ray Riceへのパスカバーとあらゆる場面に顔を出してBALのプレイを摘み取り続けたGary Brackettがこの試合のMVPです。スタッツ見返したらタックルは5つとさほどの数でもないのですがw、印象に残るプレイが多かったです。他のディフェンダーもしっかりとボールに集まり続けていい仕事をしました。2Qの一気の攻勢も、3アンドアウトを連発させていたこの時間帯のディフェンスを抜きには語れません。

スペシャルチーム。
Matt Stoverいい仕事。最初のFGは結構外しごろの距離で、外したら最初のドライブでいきなり試合の流れを手放すことになるかもと思ってました。これをど真ん中に決めてくれたことでいい形で試合に入ることが出来ました。他にカバーチームもPat McAfeeもいい仕事をしました。

いい形の、そして何よりも勝利でポストシーズンに入ることが出来ました。次の試合は予想を覆してNYJが相手となりましたが、しっかりと集中と準備をして臨んで欲しいです。
by captain_harbaugh | 2010-01-19 02:57 | Game Summary
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