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2011プレシーズンWeek3 Green Bay@Indianapolis
プレシーズンでももっとも1本目が長くプレイするプレシーズン3戦目、GBに21-24で敗れました。

QB:
Curtis Painterの最大の弱点であるプレッシャーへの弱さへの対策か、パスプロ要員を多めにするプレイが多かったです。Dallas Clarkはかなりの頻度でパスプロに参加、Addaiもパスプロに加えて7人プロテクトにすることが多く、さらにもう1枚TEを加えて8人プロテクトにするようなプレイもありました。それに対して4人ラッシュとかで明らかにプロテクションが余っている形になることも多かったのですが、それがPainterの余裕を産み出しました。あと、1stターゲットに5yインを多用させ、リリースタイミングを早くさせるようにも誘導していたと思います。
Pierre Garconに通したディープはすばらしいパスでしたが、Reggie Wayneに通した方は明らかなカバーミスですし、2ndターゲットだったとはいえ1stターゲットの奥で先のプロテクションの余裕もありましたから、さすがに見れる範囲と思いますし。一方で5yインの時に相手カバーが読めていないのに投げてしまう危なっかしいパスも数本ありました。また、コントロールがアバウトなパスも多かったです。ということで、巷の評価はともかく、それほどよかったという印象はありません。
その一方でDan Orlovskyはほとんど機能せず、結構ミドルでもコントロールミスしてたので一歩後退と見えました。結果としてPainterがロスターに収まることになりそうです。

RB:
Joseph Addaiはいい判断と突っ込みを見せており、8回44y。順調と言っていいでしょう。
Donald Brownは6回12y。基本スピードはあるはずなんですが、一本調子という印象を受けました。タテへの一瞬の加速に欠け、トップスピードはあるはずなのにスクリメージを抜けるときが遅く感じました。一人相手がいると突っ込むしかないところも見せ、タックル間のランでは使いにくいという過去のチーム評価のままのプレイだったかと。
一方Delone Carterは活きのいい走りを見せて、7回27y。突っ込むときの加速とボディバランスのよさを見せてくれており、2本目相手だったとはいえかなりいい走りっぷりだったかと。ブロック面では課題が残るものの、2番手で使ってみたいです。

WR:
Austin CollieとAnthony Gonzalezは欠場。
Curtis Painterの弁護発言をしていたReggie Wayneが実際にプレイでPainterをフォローしました。確実なルートランと相手カバーミスによる59yの一発で6回105yの活躍。一時Painterは完全にWayneにロックオン状態でしたw。
Pierre Garconは7回ターゲットになりキャッチ1回。36yのディープではすばらしいキャッチを見せていますが、相変わらず簡単な落球もありました。ただPainterとのタイミングの合わせこみがイマイチな面もあるかも。
Chris Brooksが時折1本目に混じってスロットで使われていました。Collie, Blair White, Gonzalezが欠場してることと、Taj Smithは外でしか使いようがないこともあり、スロットの予備としてのお試しか。TDレシーブでは6-2のサイズを活かしてロブパスをキャッチ。こういった役はDallas ClarkとJacob Tammeもいますが、スロットレシーバー勢の怪我が全員長引くようならロスターに入るかもしれません。

TE:
3-4相手ってこともありますが、Dallas Clarkが1ハーフ出場しながら1回もターゲットになっていないくらい、ブロックに回すことが多かったです。パスプロ強化には貢献できていたかと。
あとBrody Eldridgeが復帰していました。パスプロもランブロックもしっかりこなしていたかと思います。

OL:
この試合では左からAnthony Castonzo, Joe Reitz, Jeff Saturday, Ryan Diem, Jeff Linkenbachが先発。1stハーフはDiemが一時的に怪我で引っ込んだ以外はこのメンツでプレイ、後半も3Q途中まではSaturdayをMike Pollakに変えた以外はこのメンツでした。
LT Anthony Castonzoは1本目で危なげなくプレイ。ランブロックは少し物足りない部分もありますが、パスプロはよかったかと。
LG Joe Reitzもいいプレイをしていました。自身のパスプロ・ランブロックともに結構よく、パスプロ時のブロック受け渡しもうまくこなしてました。とりあえず開幕先発当確でしょうか。
C Jeff Saturdayは押し込まれるときもあったものの、ダウンフィールドブロックはよかったかと。
RGで先発したRyan Diemですが、Ryan Pickettと戦ってそれなりにランブロックできており、RGは悪くないと思いました。試合を通して右側のランは結構安定していたように感じました。
RT Jeff Linkenbachはスピードラッシュで二回ぶち抜かれてサックされました。LBへの対処にはやや課題ありか。その一方でランブロックはうまくこなしていたかと。
2本目に変わってからはてき面にラインが弱くなっていました。Ben Ijalanaは豪快にアサイメントミスってるように見えたプレイもあるものの、その中で素質は見せていたかと。

DL:
Dwight Freeneyはやりたい放題モードで気分よくプレシーズン終了。今年も健在です。
Tommie Harrisがプレシーズン初お目見え。スクリーンをしっかり読んでタックルを決めたり、インサイドからのプレッシャーでステップアップしてきたAaron Rodgersをサックするプレイも。かつてのパワフルなブルラッシュはないものの、スピードは残っているように見えましたし、想像していたよりはよい印象。
Fili Moalaもいい形でスクリメージで動けていたように感じました。
Drake Nevisはそれなりの頻度でNTでプレイ。まあしかしダブルチームブロックを食らうと押し込まれますねえ。十分予想はされた事態ですが、置石系を取りに行くかどうか。
Tyler BraytonとJamaal Andersonはランストップエンドとして仕事。
そしてJohn Chickがいいパスラッシュを見せていました。Rodgersの2本目のTDパスが反則で取り消しになったのはChad Cliftonを突破したChickがホールディングされたからですし、それ以外にも何度かいいラッシュを見せていました。かなりアピールになったのではないかと思います。
Jerry Hughesは4Qの最後の4thアンド10、QB Harrellに迫りつつタテを切りに行って、ステップバックで交わされてTDパスを決められたのが一番目立ったなあ、、、なんで4thアンド10でロールアウトしたQB捕まえに行かずにタテを切りに行くんだろう、、、Hughesの場合、まずとにかくQBを狙わせることに専念させたほうがいいような気がします。外のスピードはあるので、HarrisとNevisのインサイドプッシュが効くようなら追い立て役としての役割はこなせるかなあ。

LB:
Ernie Simsがかなりのプレイングタイムをもらっていました。特徴としてはほぼ事前情報通りかと。スピードはあり、パスートは真面目にこなします。コルツの群がりディフェンスにはやはり合っているタイプ。ニッケルではAngererと組んで入っていましたが、パスカバーは若干反応が悪く感じました。
Pat Angererはパスカバーでやや苦戦。まあJermichael Finleyに通されたパスはもう仕方ない、RodgersとFinleyを褒めるプレイだと思いますが、タンパ2のときにボール見ずに後ろに走って手前のゾーンに投げられたパスになかなか反応しなかったプレイのほうが気になりました。Brackettの後を継ぐのはまだ厳しそうです。あとパントカバーチームに入ってたんですが、スターターでも使っていく意向なのか、MLB控えに専念させるつもりなのかはよくわからず。
Kavell Connerはニッケル隊形が多かったためあまり目立たず。AngererやSimsよりパスカバー下なのかな?ちょっと見てみたかったんですが。
Phillip Wheelerは4QになぜかずっとDEの位置でプレイ。非常に活き活きとパスラッシュをしていましたw。相手が3本目とはいえ、結構いいプレッシャーをかけていたかと。
Adrian Motenは2本目の中でまずまずの仕事。ロスター入りに近づいてるように見えます。

CB:
3WR相手にJustin TryonとJacob Laceyが外、Jerraud Powersをスロットにつけることが多かったです。一番ランサポートがいいPowersをスロット担当にしたのでしょう。
Jerraud PowersとJustin Tryonはそれなりにお仕事をこなしたという印象。
Jacob Laceyは頻繁に狙われていました。担当したJody Nelsonには5/5で通され、一個34yゲインにつながるミスタックルもしています。今のところは昨年の状態のままと感じますねえ、、、
控え争いですが、Terrence JohnsonがJustin Tryonが抜けた後に入っていました。前の試合でいいランサポートを見せたこともあり、Cornellius BrownとBrandon Kingは逆転したかも。
Kevin Thomasはだいぶ後の時間になっての登場。ほとんどそちらに投げられてなかったのでカバーのほうは仕事したのではないかと。
ドラ6 Chris Ruckerはアクティブ登録されてるのにまったく見かけませんでした。よっぽど使えないのか何なのかよくわかりません、、、

S:
Antoine BetheaとAl Afalavaがお休みでDavid Caldwellが先発しました。
そのDavid Caldwellですが、ランサポート時の上がりは悪くなかったと思います。ただ、パスカバーで豪快なミスアサイメントをしたり、プレイアクションに思いっきりかかってカバーできなかったプレイがありました。この辺は要対応。
Joe Lefegedはスペシャルチームではスピードを見せていますが、セーフティとしてのプレイではほとんど目立たず。控え一番手と見られていましたが少し後退しているのかも。
Chip Vaughnはアンネセサリーラフネスのプレイに続けてトーンティングでJim Caldwellにより強制退場。Caldwellが珍しく怒りを露にしてました。おそらくすぐにカットでしょう。

ST:
David Gilreathがなかなかいいパントリターンを見せていました。カットと言うか最小限のフェイクを入れていきなりタテに走り出すプレイがなかなか効果的でした。
Pat McAfeeは相変わらず飛距離は出ており、昨年後半の不振からは完全に立ち直ったでしょうか。
Vinatieri先生は39yをミス。

FA組が仕事をしてくれたこともあり、ここまでのプレシーズン2戦よりは向上した部分が多かったかと思います。一応OCも仕事をしたようだしw。
目下最大の課題はSかと思います。ファイナルカット後に一人は獲ると思います。
by captain_harbaugh | 2011-08-28 11:58 | Game Summary
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