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観戦記 - 2007関西学生リーグ第7節 立命館大vs.関西学院大
観戦記 - 2007関西学生リーグ第7節 立命館大vs.関西学院大_e0085932_21215411.jpg昨年は雨と風が綾を作り出しましたが、今年は昨年とは打って変わって雲ひとつない秋晴れに恵まれました。



戦力という意味では、どちらのチームもオフェンスのスキルポジションが4年生となって充実しています。関学がQB三原、WR榊原、WR秋山らを持てば、立命にはQB木下、WR前田、WR本多がいる。そしてRBには関学は稲毛、立命は松森という昨年から先発してた経験値の高い選手が揃います。
昨年からかなりのスターターが残って、さらにオフェンスが向上している両チームが好コンディションでぶつかるなら、基本的には殴りあいになると予想してました。そして期待にたがわぬ好試合が行われました。

前半、まずは関学のオフェンス。三原は冷静にヒッチパターンを通し続け、ショベルパスなどもいい形のゲインにつなげます。最後はパントに追い込まれたものの、十分オフェンスはいけそうな手ごたえがあったと思います。ちなみに中心のRBは稲毛から#99河原に代わってる模様。
しかし返しのドライブ、立命が地力を見せます。ごりごりとランが出て、要所で前田、本多に通す。特に松森のランはディフェンスがプレイコールで勝った戦術的に止まるはずのプレイまで5yくらい出ていて、こちらも相当とめるのに苦労しそうな雰囲気。結局最後は松森が走りきってTD、7-0。
絶対引き離されたくない関学としてはTDを取りたい返しのドライブ。うまいピッチやオープンラン。そして三原は本当に冷静で落ち着いてドライブを進める。最後はまたもショベル、これは綺麗にディフェンスの裏を取ってTD、同点!7-7になります。
さあ期待通りの殴り合い、どっちが止めて主導権を握るかと思った矢先。立命のドライブは信じられない3連続ドロップであっさり3アンドアウトになります。これはまさかというかなんというか。とにかく止まってしまいました。
このチャンスを関学が活かします。三原が自らのランも使いながらきっちりきっちりパスを通し続けて進めます。今年の三原は本当に安定感が出ました。そして最後はQBへのラテラルから三原がレシーバーになるようなスペシャルプレイをはさみつつ、ゴリゴリ押し込んでTD!14-7。
しかしこのリターンは重要。なんせ立命は前田と松森という反則的リターンチームで臨んでる。一気に返せばまた立命ペース、、、ってここでオンサイドが来ました!完全に意表をつかれたオンサイドは見事に成功、鳥内監督っぽいと皆で言い合いますw。しかし、このキックはキックも絶妙、タイミングも絶妙で本当にしっかり練習してきたんだろうなあ、と感じました。
そしてビッグプレイのあとには、、、やっぱりロングボム来たーーー!#85秋山へのボムが決まって一プレイでTD!21-7になって関学ペース。立命は返しのドライブで入れないとやばい。
と思った瞬間にビッグプレイが出るのがこの試合w。松森のビッグリターン、一気に敵陣20y辺りまで!まくるスピードが抜群、本当に危険な選手です。この好ポゼッションを活かしてしっかりTD!21-14。これで流れは互角。というか、この時点で2Qは3分も経過してないのにすでに3TDという凄い状態w。
さあ、関学のドライブ。しかしここで三原がスローバックで投げたパスをINT~!その前にも一回危ないパスがありましたが、今度はしっかりINTを決め、立命大チャンス!
しかしここは関学がなんとか止める。そしてFGは、、、ノーグッド!結局立命が大チャンスを逸して、またも関学に流れを掴むチャンスが来ます。
そしてここでWRに投げてから、WRからRBにピッチするスペシャルプレイ!さらにまたもディープの秋山へ!最後はQBスニークのようなシチュエーションから横に走った選手に持たせてTD、28-14!関学は本当にいろいろ準備してきてるなあ、と感慨。

結局前半は28-14と2TD差で終わったものの、モメンタムが行きつ戻りつ、力の差はほとんど感じず。関学やや優勢とはいえ、スペシャルプレイを出しまくってる関学が後半にまだプレイを隠し持ってるかが勝負だろう、などと皆で話し合ってましたw。
そして。ここまで反則ゼロというのが両軍共に素晴らしかったといえます。

後半、立命のリターンから。立命的には7点欲しいドライブ。そして前田と松森を軸に進みます。やはりランが止まらない感じ。そして最後は本多へミドルでTD!これはルート取りが見事。あれにつけるDBはそうはいません。28-21、また互角。
そして次の関学オフェンスは止めてパントに追い込み、完全に立命ペース、、、と思った瞬間。前田へのパスを狙い済まして関学のINT炸裂!前田への偏りを読まれた格好でしょうか。しかしこの関学絶好のチャンスはFGで食い止め、結局31-21に。まだ互角という感じ。
次のドライブはやはりランが止まらず、前田へのパスも混ぜつつ。最後はランでTD、31-28!ついに3点差。ただこのドライブで松森が怪我。はっきり言って立命にとってはめちゃくちゃ痛い。INDからAddaiが抜けるくらい痛い。
なんとしても点を取りたい関学ドライブ。しかしある程度進むものの、点を取るにはいたらず。立命は久々にリードできるチャンスを得ます。
そしてごりごり進む。止まらない。関学陣レッドゾーンに突入。3点で同点に止めるか、7点で逆転か、、、と思ったところで。RB #21がまさかのファンブル!本当に痛い、痛いファンブル、、、
試合時間は残り4分くらい。軽快に1stダウンを重ねる関学ですが、残り2分から立命が意地を見せます。タイムアウトをすべて削ったものの、残り1分少しで自陣20yくらいからドライブを得ます。
タイムアウトがないのはきつい。しかし3点でいい。進む。パスカット。進む。止める。。。最後はハーフウェイを少し越えたあたりで残り7秒に追い込まれ、20yあたりの位置にいた前田に通すもののそこでタイムアップ。試合終了。

関西学院 31-28 立命館
立命は何度かペースをものにしかかりましたが、ドロップ・ミスで手放してしまった感じ。結局前半に乾坤一擲の勝負をかけた関学がその分の貯金で押し切った格好です。
集中力と準備でわずかに関学が上を行ったということでしょうか。最後の爆発力が欲しいドライブで松森がいなかったのも痛かったと言えるでしょう。
天気に恵まれ、ビールもうまくw、いい試合をみれて本当に満足です。今年も期待に違わぬ好ゲームを見せてくれた両チームの選手と関係者に感謝します。
by captain_harbaugh | 2007-11-25 21:24 | Other
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