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感想 - 2008 Week9 New England@Indianapolis
やはり



ここに勝つのは嬉しい。

終盤のNEのばたばたっぷりはBellichickらしくないなー、とは思いました。さほど重要でもない局面の12メンでチャレンジを失敗してタイムアウトを削ったのがケチのつけはじめで、FGの判断でタイムアウトを一つ浪費したのも大きく、結局4thアンド15で行かざるを得ない状況に追い込まれました。数年前は60分で計ったように頭差出る試合運びをしていただけに、どうしたんだろうと思わなくもないですね。
まあそういったNEのばたばたはさておいても、オフェンスはいい仕事をしたと思います。

オフェンス:
この試合はレシーバー陣がとにかくよかったと思います。Dallas Clarkへの足元へのパスのキャッチ、Anthony Gonzalezへのマンツー殺し、Reggie Wayneへの2ポイントコンバージョン、その他もろもろ、決して捕りやすい球ではない球をすべてきちんとキャッチしてくれました。このキャッチがあってこそ、Manningがディフェンダーの届かないぎりぎりのところに投げ続けられたのかと思いますし、ランが出ていなかったのに安定したドライブができたのは落球がなかったからです。Gonzalezはああいうのを捕れるんだから、あとは真正面を落とさない安定性を身につければ出番はさらに増えるでしょう。
パスコース的にはアンダーニースを横切らせるパターンを効果的に使いました。普通にミスマッチができることも多かったですし、ルートをクロスさせることでマンカバーを効率的に外していました。ターゲット的にもHarrison, Wayne, Gonzalez, Clarkがほぼ均等にレシーブを記録していますし、3WRセットを効果的に使えていたと思います。
パスについて言えばパス成功率72%, 1回平均8.8y、3rdダウン成功率6/10(パスは5/7)、ターンオーバー0とどれも優秀な数字で、18点と言う点数以上にいいオフェンスだったと思います。
OLは相手をほとんど押せてはいませんが、パスプロ面ではそれなりに頑張ってくれました。ただ押せてないのもあるとはいえ、Addaiのスクリメージに入るスピードが遅かったのが気になりました。怪我明けで体調が完全ではなかった可能性も高いですが、この先の怪我を防ぐためにももう少しRhodesのキャリー割合を増やしていった方がいいでしょう。

ディフェンス:
Kelvin HaydenとDante Hughesが間に合わなかった結果、契約したばかりのKeiwan Ratliffを先発させると言うかなり苦しい事態になりました。ましてや相手はRandy Mossがメイン(笑)。当然のように最大の弱点となっていてかなりのパスをRatliffのところに通されました。ぶっちゃけディープに投げられるQBが相手だったら終わっていたでしょう。
それを妨げるべきパスラッシュですが、ドローを警戒したのかかなり内に絞り気味にラッシュをかけていたように見えます。それでもドローがなかなか止まりませんでした。特にショットガンからだと当然ながらLBが下がり目になるので、ディフェンダーの間の隙間が大きくなり、そこを一対一でコントロールされて走られた、ということに見えます。まだ普通のランならスクリメージを数で制することができていた気がするんですが、ショットガンからだとそれが一歩遅れて縦に抜けられ、タックルが後追いになっていた印象です。IND的にはブロッカーは受け止めるものじゃなく交わすもの、という考え方もあるんですが、NEのOLの機動力がよく、ブロッカーを交わしていくこともできていませんでした。INDのLB陣の中ではフィジカルに優れるFreddy Keiahoがいないことも若干影響したかもしれません。Clint Sessionはどうもプレイが軽いように見えるんですよね、、、
どっちにしてもドローを出されるならオープンラッシュをかけまくる手もあったかもしれませんが、内からのプレッシャーがほぼ皆無だっただけにスクランブルも駆使したMatt Cassellをシャットアウトするのは難しかったかもしれません。それならディープはないからと開き直って、内に絞り気味に大当たりは少ないけど大外れはないようにして我慢を続けたのは正解だったのかと思います。まあJabar Gaffneyへのディープを落としてくれたのは心底助かりましたが、、、
ランを止めると言えばBob Sandersなんですが、ランサポートの速さはさほど感じませんでした。どちらかといえばずたぼろのセカンダリーの中でパスカバーに追われていた印象です。ただその中でもクイックスクリーンをビシッと止めたり、最後にINTを決めるなど(INTは不要でしたが)、らしさは随所に見せていました。

スペシャルチーム。
一度Marvin Harrisonにパントリターンをやらせていました。気合を入れるという意味ではいいのかもしれませんが、今のHarrisonのクイックネスで慣れないパントリターンをさせてもどうだろう、と思わなくもありません。単純に昨日の状況だとKeiwan Ratliffを失う方がやばかったので、それよりHarrisonをリターンさせた、ということかもしれませんが。
そしてVinatieri先生が52yを決めておいしいところを持って行きました。先生が50y以上のFGをレギュラーシーズンで決めるのはなんと6年ぶりです(爆)。ポストシーズンではBAL戦で決めてるんですが。ということで、これくらいの距離を決めてくれると助かりますね。正直かなり分が悪いんじゃないかとも思いましたが(爆)。

ペナルティやミスがほとんどなく、我慢のディフェンスと併せてライバル相手に勝利をモノにしました。ディフェンス、特にDT/CBあたりに懸念材料はありますが、オフェンス中心に集中力は上がってきたように見えます。来週の@PITは厳しいとは思いますが、オフェンスがアウェイでも集中力を維持してミスなく試合を進め、ディフェンスが前傾でランをつぶすことでPITオフェンスが止まれば勝機も十分あります。
by captain_harbaugh | 2008-11-07 04:47 | Game Summary
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